マタニティマークの効果を検証してみた(2014年版)

妊娠・育児お役立ち情報


今回は少し遡って妊娠初期から中期(今年の4〜9月)の話です。
マタニティマークはいつからつけたか、その効果はどうだったか?というところを話したいと思います。

マタニティマーク

マタニティマークとは

そもそもマタニティマークとは何か、厚生労働省のサイトを見てみるとこう書かれていました。

—-

妊娠初期は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するためにもとても大切な時期です。しかし、外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。

(中略)

  • マタニティマークとは?
  • 妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
  • さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。

(後略)

つまりは、どちらかというと妊娠初期のお腹が目立ちにくいような時期に、周囲に妊娠していることに気づいてもらうためのマークという位置付けです。

私の体験

産休に入る前はフルタイムで働いてました。朝10時からだいたい夜も22時くらいまで。
通勤で40分ほど電車に乗っていました。

朝は出勤時間がラッシュアワーからずれていた最寄駅が路線の始点に近かった…という幸運が重なって比較的座って出勤できていたのですが、夜は大都会東京の中心からの帰宅になるため立ちっぱなしになることもしばしば。

つわり自体はそんなにひどくはなかったのですが、22時過ぎの疲れ切った時間帯に、酔っぱらった人も多い電車に揺られて帰るのは結構キツイものがありました。
(つわりが本当にひどい時は早めに上がらせてもらっていたので毎日毎日22時というわけではなかったですが)

いつからつけたか?

4月下旬に妊娠がわかり、5月の初め頃からマタニティマークをつけて出勤するようになりました。たしか当時はまだあまりつわりもなく、自覚もなかったのですが、会社の上司や病院などで今が一番大事な時期だからと諭されてつけはじめました。

間もなくしてなんとなく貧血っぽかったり、疲労感が抜けなかったりとつわりの症状が出始めました。一度は電車内で貧血になり脂汗が出てきたので途中下車して駅のベンチで休んだりもしていました。

効果は?

マタニティマークの効果…つまり、実際のところ周囲から配慮をしてもらえるのか?(電車で席を譲ってもらったり)という点についてです。
実は、私、席を譲ってもらったらすかさずLINEで旦那さんに「譲ってもらえたよ!」という報告をしてました。それがうまいこと記録として残っていたのでちょっとした表にしてみました。

期間:5月初旬〜9月末
対象:通勤(朝・夜)の電車

5月6月7月8月9月
譲ってもらった
回数
11316
性別女性1男性1女性2
男性1
女性1女性3
男性2
カップル1
妊婦の見た目目立たない目立たない目立たない少し
お腹が
出てくる
大分
お腹が
出てくる
つわり初期ピーク終わり始め終わり安定期


※8月はお盆で比較的席が空いていたり、私が1週間休暇をとったりいているので、あまり参考にならないかもしれません

うーん…これをみると、席を譲るかどうかの判断ってマタニティマークよりも、やっぱりお腹の大きさを見ているような気がします。実際に9月に入ってからはぽっこり出たお腹を見て、マタニティマークを見て、席を譲ってくれるというパターンが多かったように思います。
 

マタニティマーク危険論について 

自分はあまり知らなかったのですが、最近ネット上でマタニティマークをつけているせいで逆に危険な目にあうことがあるという記事を見ました。

参考:マタニティマークの危険性 マタニティマークは危険!?付けない妊婦も増えている現状とは?

妊婦であることを理由に嫌がらせをされることがあるので、つけるのをやめる人が出てきているとのこと。


個人的にはマークをつけていたからといって何か嫌がらせをされたりということは特にありませんでした。
が、それは通勤時間のみに絞って考えた場合だからかもしれません。

というのも、通勤時間というのは基本的に健常者が大多数なんです。
しかし、日中の時間帯は、そうとは限りませんでした。
健常者が多い状況であれば妊婦さんに優先的に席を譲ろうとなると思いますが、例えば高齢の方や障がいのある方などの方が多い状況では妊婦さんは優先されるべき人のうちの一人になってしまうんですよね。


そうすると、高齢者、病人、けが人、障がい者、妊婦の中で誰が一番優先されるべきなの?ってもう正直誰にも答えられない問いのような気がします。できればみんな座りたい。座らせてあげたい。

実際に通勤時間帯は結構席を譲ってもらえてもありがたいな、うれしいな、という気持ちだったものの、日中営業で外出した時に周りに杖をついた高齢の方がたくさんいて、しかも隣にピンピンした営業さんが居る時などはなかなか席につくのは憚られるなと思ってそっとマタニティマークを隠したこともありました。 

結論…?

決してマタニティマークは不要だとは思いません。

しかし、そもそも家族や友達に妊婦さんがいないと「妊娠初期の方が流産の危険性が高い」「だから無理しちゃいけない」という認識が無いように思います。日本の教育の中では多分その情報に触れる機会が無いのでわからないんだと思うのです…。

ただ、それが理解されないと、もともと想定されている「妊娠初期の妊婦の保護」というのはマタニティマークだけではできないなと思います。そしてマタニティマーク危険論にあるような「これ見よがしに妊婦であることをアピールしてる」というような意識へつながってしまう。

そういえば、席を譲ってくれた方を思い出してみると、同年代や少し年配の方が多かったように思います。
それは、家族や友達に妊婦さんがいて、その情報を知っていたから譲ってくれたんじゃないかなと思います。
もう少しみんなが、「妊娠初期の方が流産の危険性が高い」「だから無理しちゃいけない」という情報を知ることが大切なのではないかなと思います。

さてさて、自分はこれだけ優しくしてもらったので、出産後にマタニティマークを見かけたら席を譲るようにしようと思ってます。

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